やる気も取り柄もなかった大学生時代
私自身の人生について、ありのままお話しすることは恥ずかしいことです。
おそらく、過去の人生について多くの人が思い出したくないし、書きたくないと感じることだと思います。
しかし、あなた様との信頼関係を作るために、私のことをお話しいたします。
私は、いまから12年前の大学時代、のんきな日々を暮していました。
誰と会うわけでもなく、何かするわけでもなく、ダラダラした生活を送る毎日。
田舎出身だったので、福岡という大都会に少し気後れしてたのかもしれません・・・
やる気も、取り柄もない、ただの学生でした。
どちらかというと引きこもり気味の生活をしていました。
(いまも取り柄があるかは分かりませんが・・・)
また、周りが楽しそうな大学生活を送る中、当然と言えば、当然ですが友達もほとんどいませんでした。
偶然、司法書士講座のポスターを見て
そんなのんきな日々を暮していたとき、偶然立ち寄った大学の生協で、ある予備校の司法書士講座のポスターを見ました。
何にもすることがなく、将来に不安を感じていた私は、「なんとなく」講座の申し込みをしました。
もしかしたら、友達がほしかったのかもしれません。
申し込みをした当時は、そもそも司法書士が何をする仕事なのか知りもしませんでしたし、ましてや、合格率なども知りませんでした。
(その後、3%だと知って肩を落としましたが・・・)
本当に挫折の一歩手前
そんな状況で勉強し始めた私なので、なかなか点数を取ることができませんでした。
きっと頑張る覚悟も足らなかったんだと思います。
それまで、ほとんど勉強していませんでしたので、簡単に勉強の習慣は戻りません。
自分なりに勉強をしても、合格しそうにない。
なんのためにやっているのか分からない。
自分が合格するわけない。
そう考えたこともありました。
本当に挫折の一歩手前だったと思います。
司法書士事務所に入り、勉強を続ける
挫折の一歩手前の状態は2年くらい続きました。
そうこうしているうちに、大学4年生となり就職が悩みに。
このまま勉強するのか、あきらめて就職するのか。
いろんなことを考えました。
そして結局、勉強をやめることができず、司法書士事務所に入り勉強を続けることにしました。
それは司法書士になりたいというより、惰性に近かったと思います。
司法書士になりたいと自然に思えるようになったことが、大きな転機
その後、司法書士事務所で働く中で、事務所の先輩の紹介で多くの他事務所の司法書士と知り合いました。
これは本当にラッキーだったと思います。
司法書士のいる場所に、足手まといの新入社員を連れて行くことを嫌がる方も多いはずです。
しかし、その先輩は多くの場所に私を連れて行ってくださいました。
まだまだ未熟な私にとっては本当にありがたいことでした。
そして、真面目な方。一生懸命の方。夢がある方。情熱がある方。
いろいろな司法書士とお話をさせていただきました。
そんな出会いの中で、自分も司法書士になりたい。
そんなふうに、自然に思うことができるようになったことが、大きな転機だったと思います。
司法書士としての考え方。生き方。
司法書士としての責任。
社会のためにやらなければならないこと。
多くのことを学ばせていただきました。
本当にいろいろな方に感謝です。
多くの尊敬できる方と「つながり」を得ることができたという幸せ
そして、その後、働きながら少しずつ勉強を続けて、なんとか合格し司法書士になりました。
勉強を始めてから合格するまで10年かかりました。
平日は帰宅後勉強し、休日はずっと机の前に座っている。
そんな生活を何年も続けてきました。
つらい時期もありましたが、なんとか続けることができました。
本当に長かったです。
多くの方の支えで、続けることができたことが合格することができた一番の理由だと思います。
ポスターを見るという偶然から始めた勉強で、いま生活をしているなんて信じられません・・・
あの時ポスターを見ている自分に声をかけることができたら、なんていうでしょうか。
おそらく、司法書士は悪くないよ。頑張れ。というのだと思います。
合格したとき、私には司法書士という資格だけが手に入ったわけではありません。
それまでに培った、多くの尊敬できる方との司法書士として「つながり」を得ることができました。それは、本当に幸せなことだと感じています。
私の目指す理想の司法書士
私は、いま司法書士になりました。
そして、多くの方のご相談をお伺いするようになりました。
それは、先輩たちのような社会に貢献できる司法書士を目指す立場です。
分かりやすい説明をし、依頼者の方が納得する手続と結果を大切にしていきたいと考えています。
相談くださる方が納得し、笑顔になるお手伝い。
それが私の目指す理想の司法書士です。
そのために日々、精進していきたいと思います。