「終活」という言葉が定着しています。
従来は、相続について
「自分がいなくなったら、好きにしていい」
「話し合いでなんとかなる」
といった考え方が主流でした。
しかし、近年では「残された家族に苦労をかけたくない」という考え方が広まり、生前に相続の準備をしておく人が増えています。
実際、当事務所にも「自分が死んだら、どうなるのか?」「相続人に迷惑はかけたくない」という相談も多いです。
終活(相続の準備)とは?
終活とは、自分が亡くなった後のことを考え、事前に相続の準備しておくことです。
具体的には、以下のようなものがあります。
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- 書類の整理(通帳、保険、権利証など)
- 相続人情報の共有
- 銀行口座の解約
- 借り入れ(保証人も含む)について報告
- 財産について口頭で知らせておく(現金、預貯金、有価証券、貸金庫など)
- 山、田畑等の場所を一緒に確認する
- 一覧表(目録)の作成
- エンディングノート
- 断捨離
- 葬儀の手配
- お墓の準備
- 親族、友人などの連絡先
- 契約サービスの見直し
- 保険
- クレジットカードの解約
- ペット
- ご自身のお考えの整理
- 分けやすくする(現金化)
- 生前贈与
- 遺言書
終活(相続の準備)の内容は、その方の状況や考えによって異なります。
いつから始めるべき?
「いつまで元気でいられるか」は誰にもわかりません。明日、病気や事故で終活ができなくなる可能性もあります。
終活には、様々な判断が必要です。
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- 誰に何を相続させるのか
- どの金融機関の口座を残すのか
- 不要なものをどのように処分するのか
また、金融機関に行ったり、荷物を整理したりと、体力を使う場面も多いです。そのため、終活(相続の準備)は元気なうちに行うことが大切です。
まとめ
相続は、誰にとっても避けて通れない問題です。元気なうちに終活(相続の準備)をしておくことで、残された家族の負担を軽減することができます。
「終活」を始めるきっかけになれば幸いです。